妹が東京に行くことを知っていたので遥も東京に行くことを考えていた。

 悩み始めて数日がたった。

 気持ち悪くなることが多くなったので病院に行った。

 風邪をひいたと思い、内科で待っていた。

「水野さん、どうぞ」

 目、喉、お腹を見てもらった。

「風邪ではないようです。1度これを持って産婦人科に行ってください」

(産婦人科!?えっ!なんで?)

「はい。ありがとうございました」

 遥の頭にある事がよぎった。

(もしかしたら!)

 産婦人科で診察も終わり驚く結果を聞かされた。

「おめでたです。」

 遥は頭が真っ白になった。

(まだ学生なのにどうしよう)

 どうしたらいいのかわからず由香に話した。

「遥、何してるの!本当に次から次と。どうするか気持ちは決まってるんでしょ。今、病院の近くにいるからそこで待ってて」

「ごめんね」

 しばらくすると由香が来た。

「もう、遥は何してるんだか!先生にはどうするか言った?」

 今にも泣きそうな遥。

「まだ何にも。親には絶対に知られたくない。」

「蓮には?」

「これ以上迷惑かけたくないし由香にも言ってなかったけど東京に行こうって思ってるから何も言わないで行きたいの」

 由香は驚いた。

「東京?遥、東京に行くの?なんで?」

 東京に決めた理由などを由香に話した。

「おじさん、厳しいからね。遥が決めたことだから何も言わない。東京に行っても連絡はしようね」

「ありがとう。ごめんね」

 せっかく授かった命だけど今の遥では育てられず悲しい思いをさせるだけと思い学校卒業の道を選んだ。