みんながレシピを見ている間に由香は材料を用意した。

「遥、準備できたよ」

　キッチンにみんなを集めた。

「今から１つずつ作っていきますのでその料理を作る人は横に来てくださいね」

　遥は４種類の料理を作り始めた。

　わかりやすいように火の強さ、材料の入れ時、味付けなど始めてでもすごくわかりやすく説明しながら作った。

「はい。みんなが作ってみて」

　遥の説明が良かったのかレシピをすぐに覚えたのかわからないがみんなすぐに作り方を覚えた。

　遥を料理を見て拍手した。

「すごい！大丈夫ですね」

　夕方になってお腹もすいていたのでみんなで作った料理を食べた。

「おいしい！

「おいしいですねぇ」

「あれ？どっかで食べたような気がする…」

（純はどうでもいいことはよく覚えてるなぁ…）

「人数分のデザートも持ってきたので食べてみて」

　遥はデザートに気をむけさせた。

　家のことを知られたくない気持ちを知っている由香は笑った。

　あっというまに食べ終わった。

「今日はこれで終わりにしましょ。かたづけはやりますので」

　みんなは立ち上がって帰り始めた。

　最後に帰ろとしていた山田が遥に近づいた。

「材料のお金はどうするの？みんなで少しずつ出し合うけど足りないかもしれない」

　遥はニコッと笑った。

「私が言い出したことなので心配しないでくださいね」

「ありがとう。遥ちゃん達が入ってくれてみんなも喜んでる。今度の学祭頑張るからよろしくね」

　そのあと、３人でかたづけをして帰った。