扉をそっと開け自分の部屋に向かって歩き出した。

 足音が近づいてきた。

「遥何時だと思ってるんだ」

 振り返ると仁王立ちの父親がいた。

「今までこんなことなかったのに。先にお風呂入ってきなさい。書斎で待っているから」

「ごめんなさい」

 遥は浴室に向かった。

 しばらくして浴室から出て書斎に向かった。

「そこに座りなさい」

 椅子に座り父親の方を見上げた。

「何をしていたのかはしらないが朝晩の治療ょうをしないとどうなるかわかっているだろう」

 遥の病気とは重度の皮膚炎で今はかなり落ち着きステロイドから特別な水のような薬を体にふきつけ治療を行っている。

 幼い頃、夏場や汗の出やすい日は外に出ることさえ止められていたほどひどかった。かなりよくなったとはいえ治療は必要で、今まで欠かしたことはなかった。

「異常はないと思うが、念のために病院に行くから車に乗りなさい」

 病院で一通りの検査をした結果、特に異常は見られなかった。

 疲れたのか遥は家に戻りそのまま夜まで寝てしまった。