だが…
(‥‥‥嘘だろ?)
あれ? コレ何回目?
大吾は自分の目を疑った。
うさぎが、握った鉄パイプを鬱陶しそうに軽く振るっただけで、奴が吹っ飛んだのだ。
大型のアンプに派手な音を立てて叩きつけられ、床に崩れ落ちる。
「「「え─────??!!」」」
大吾と男たちが、仲良く声を上げた。
…ん?
数が減ってる?
しかし、一番驚いたのは、当のうさぎ本人だったようだ。
鉄パイプを握ったままの拳を口元に当て、目を大きく見開いている。
「人相手は久し振りで、加減が…
し…死んだであろうか?
どうしよう、景時。」
オロオロと身体を揺らして、視線を泳がせるうさぎ。
フツーに可愛いじゃねぇか、おい。
さっきのはなんだった?
いや、待て。
人相手は久し振りって、普段の相手は熊とかデスカ?
いやいや、待て待て。
なんかもっと重要な…
『景時』って言った?



