「美少女ちゃん?
アンタ、フツーじゃねぇな?」
真正面で対峙している奴も、異変に気づいたようだ。
濁ってしまった目が、正気の光を灯して瞬いている。
「‥‥‥イイゼ。
それでも、俺が壊し」
「壊す? 妾を?
ハっ
貴様では役不足じゃ。」
片眉を上げて紅い唇を歪め、彼女が笑った。
あどけない天使の面影もない、妖艶で驕慢な微笑。
大吾は凍りついた。
(ダレだ? コレ?)
彼女の細められた目が、あり得ない色の光を放っている。
‥‥‥‥‥赤?
「ぅ… あああぁぁぁぁぁぁ?!」
恐怖に狂ったような奴の悲鳴。
両手で力任せに鉄パイプをガクガク揺さぶる。
いくらなんでも、女の力じゃ…
大吾は立ち上がろうと、腰を浮かした。



