母さん…

母さんがなくなっていく。

足から順に、血を流しながら。

母さんがなくなっていく。

いつものようにボクを見て微笑みながら。

どうしてなくなってくの?

どうして笑ってるの?

どうして食べられてるの?



ねぇ。
どうして母さんを食べてるの?

誰に問いかけてるんだろう。

骨を噛み砕く音がして。

血飛沫がボクの視界を赤く染めて。

母さんが全部なくなって…


ゆっくりボクを振り返ったのは

‥‥‥‥‥