うさぎを膝の間に置き、背中からその細い腰を抱いて一緒にコタツに入っていた景時が、彼女の肩に顎を乗せて不満を漏らす。
「うさちゃん、薫があんなコト言うよ?
家でも悪い魔法使いにイジメられてンのに、ハゲマッチョまで俺をイジメるよ?」
「当然であろう。
外は寒いからな。」
うさぎが振り返り、皮を剥いて白い筋まで丁寧に取ったミカンをひと房、景時の口元に差し出した。
『あーん』デスヨ、ちょっと!
コレ、『あーん』デスヨ!
奥さん!!
パクリと食いついた景時が、不満もストレスも始めからなかったかのような、緩みきった甘い笑顔を見せた。



