冬の冴え冴えとした青い月を背に微笑む、美しい少女の姿をした鬼。 まるで一枚の絵画のようだ。 「そなたは大した男じゃ、景時。」 「‥‥‥‥‥ うさちゃん… 帰ってくるよ、ね?」 「当然じゃ。 妾は今宵、そなたのココアを飲んでおらぬ。 … よもや、約束を忘れた訳ではあるまいな?」 片眉を上げて景時を睨んだうさぎは、空高く舞い上がった。 呼応するように、碧い龍が姿を現す。 頭を垂れて彼女を迎える龍の角に掴まり、軽々と背に乗り込んだ。