(… やっぱデコチューなのね… でも… イイや。 今は。) 景時は少しガッカリしながらも、目を閉じた。 少しだけね! ほーんの少しだから!! 滑らかな髪の感触が、頬を撫でる。 柔らかい唇が、軽く触れる。 … … … え? は? ドコに? ‥‥‥‥‥唇に‥‥‥‥‥ 景時が意識を飛ばしている間に、もううさぎは立ち上がっていた。 赤い瞳が夜空を見上げる。 「蒼が戻った。 妾はゆく。」 フワリと浮かび上がったうさぎが、放心状態の景時を見下ろした。