「十年…
ナニしてたの?」
「あちこちの山で、親に死なれた熊や猪の子の面倒を見ておった。」
あー…
なんか、想像できる。
やっぱ、捨てネコ見る度拾っちゃう人だわ。
愛しくて微笑んでしまうが、景時の知りたいことはソコじゃない。
きっと封印される前に、何か…
「どれくらい封印されてたの?
…
うさぎが望んだって、本当?」
「本当じゃ。
五百年も昔の話だがな。」
‥‥‥五百年前て、何時代?
なんか話が壮大すぎて、着いてけねぇよ。
室町?
合ってる?
景時は秋時をチラリと見たが、目を逸らされた。
頼りにならない教育者だ。
だが、歴史のお勉強は後回し。
景時は膝に座るうさぎの顔を覗きこんだ。
深紅の瞳と、茶褐色の瞳が出逢う。



