もう大丈夫だから、と手で合図して薫に身体の上から退いてもらい、秋時の手を借りて立ち上がった景時は、少年の熾烈な眼差しに曝された。
「どうして姫は、人間なんかと一緒にいるの?」
虫けらでも見るような、冷たく蔑みきったその瞳。
いや…違う。
そこにあるのは、人間に対する憎悪。
彼はただの少年ではなく龍なのだと、人間である三人は思い知る。
冷ややかな、だが燃えるような憎しみの視線を浴びて、鼓動までもが凍りついた。
「こら。
粗相を致すな。
妾が世話になっておるのじゃ。
挨拶致せ。」
「え─────────??!!」
うさぎに軽く頭を小突かれて、不満げにカワイイ顔を歪ませた龍神が声を上げる。
だが、死を覚悟させた金縛りは解かれた。



