赤い月 参


突然マンガの世界に放り込まれた三人の頭の中に、殷々たる砲声が直接響いた。


 誰だ
 我の眠りを妨げる者は


‥‥‥どーすんの? コレ。

ヤ○チャでも生き返らせる?

三人は口を開いたまま、死んだ魚のような目でうさぎを見た。


「妾じゃ。」


彼女は空を見上げて、軽く手を振っていた。

てか、軽すぎじゃね?
アレは近所の奥サンなの?

半端ねぇな、神々の世界。

だが、さらに軽い…と言うより、幼い子供の声が上空から降ってきた。


「…姫?」


暗雲が消える。
稲妻が消える。
巨大な龍も消える。

なにもなかったかのように、さっきまでの夜空に戻る。

だが、流星が落ちてきた。


「姫──────────!!」


カワイイ声を上げながら。