だが、うさぎが軽やかに進み出て、二人を手で制した。 「なんじゃ。」 水原の前に立ち、穏やかに彼を見上げる。 「あなたは…彼の使い魔ではないのでしょう? 今日も、好き勝手に動いていた。」 「そうじゃ。 妾の主は、妾のみ。」 「なら、どうしてここにいるんです? 命じられたわけでもないのに、どうしてあの少年らを助けたのです? オニであるあなたには、どうなろうと関係のない者たちでしょう?」 一瞬目を丸くしたうさぎが、首を傾げて微笑んだ。 「妾が、助けたいと思ったからじゃ。」