赤い月 参


大吾は頭を抱えた。


「なんか…ゴメン。
や、違うな、アリガトウ。
…俺、カッコ悪ィな。」


「ハハっ」


薫は顔中で笑って、倒れたままの大吾に手を差し出した。


「カッコ悪くても、『真の男』なら問題ねぇらしいゾ?
足に縋らなくても助けてやるから、なんでも言えよ。」


「鬼神サンって、さ…」


大吾はその手を取って起き上がりながら、薫の顔を覗きこんだ。


「フツーじゃねぇよ、な?」


「!」