赤い月 参


祥子を縛るために使ったであろうロープを、うさぎに投げて寄越す。


「コイツら巻いちゃって。
ケーサツ来ちゃうから、手早くお願いー。」


「フナコシか?」


「ソレはナイ。」


軽口を叩きながらも、二人は猛スピードで動きだす。

どこで学んだ技術なのか、確実に一撃で相手を戦闘不能に陥れる景時。
鮮やかな手つきで、転がった男を拘束していくうさぎ。

大吾は、完璧な流れ作業を口を開けたまま見守っていた。


「ぅ…
大…吾…」


微かな呻き声に、動ける三人が振り返る。


「け…ケーサツ…来ンのか?
俺を見捨てンのか?
違うよな? ダチだろ…?」