隣には、縛り上げられたままの祥子を肩に担いだ薫が、 「思ってたより人数少ねぇし、前田連れて先に離脱するわ。」 「この辺抜けるまでの逃走経路。」 「確保する。結界は?」 「アリじゃね?」 よくわからないキーワードが含まれた会話を、やけに手慣れた感じで景時と交わし、さっさと裏口から店を出て行く。 「高杉… 小山まで… なんで…?」 「いつまでヘバってンの。 コイツらノしたら、サクっと逃げンぞ?」 激変する状況を飲み込めない大吾に、景時はいつものようにヘラっと笑った。