煌く夜に



「行くぞ」


いつも龍希のその一言ですべてが動く。

遊びに行くときも、暴走に行くときも。


誰もその言葉に逆らう人はいない。
逆らおうと思っている人もいない。




「ねぇ、どこいくの?」



その日、龍希は私の教室に来て、私の腕を掴んでズンズンとどこかへ歩き出した。