「……」 黙ったままコーヒーを飲み続ける龍希に少しイラッと来た。 聞いてんのかよ!! 答えろよ!! なんだか虚しくて、そのまま無言で海を見つめた。 「……お前さ、俺らの業界でちょっとした有名人なんだよな」 だから、ボソッと吐かれたその言葉を理解できなかった。 「……その業界ってどんなんよ…」 「……暴走族の業界」 「………は?」 「……だから、有名なんだって、お前が」 「だから、なんでよ。私、暴走族と何の関わりもないし」 「……」