――――――… 「……冷たっ!!」 水しぶきがぶわーっと飛んでくる。 まだ4月だから海はちょっと早い。 でも、海大好きな私は、それでも海が大好き。 「ほら、」 「ありがとう」 龍希が飲み物を買ってきてくれた。 でもそれは、微糖コーヒー。 「飲めねぇよ、ハゲ」 「誰がハゲだ」 私は龍希にコーヒーを返品した。