煌く夜に





「取って食ったりしねぇよ」



そう言って少し優しく言った龍希の声に少しだけドキッとした。



「龍希!!サツだ!!」



一人の男、もとい大河さんがそう叫ぶと龍希は「やべ」と焦って、私にヘルメットを渡した。




「早く乗れ!!」

「あ、うん」




その焦りの様子に思わず返事をしてしまった。


そして、ヘルメットを被ってそのまま龍希の乗るバイクの後ろに跨った。




「捕まってろ」



龍希の命令口調に少しムカッときたけど、バイクのことに関しては敵わないと思って素直に龍希の腰に腕を回した。