ふらふらっと向かった繁華街で私に災難が降りかかる。 繁華街につくと、なにやら騒がしい音が聞こえてきた。 その音はだんだんと近づいてきて、近づくにつれてその音がバイクの音だってわかった。 そして、その音は私の真横にくると、ぴたりと静かになった。 なにやら、嫌な予感がして私はその集団を見つめる。 ある一人の男がなにやら旗を持っていた。 風に靡(なび)くそれを目を凝らしてよ~っく見ると『蝶龍』と書いてあることがわかった。 「…よぉ」 そして、龍希がバイクから降りて私の下へやってきた。