――――――… 朝から乱闘に巻き込まれ、学校に着いたのは授業開始10分前だった。 朝のSHRは出席出来ず、表向きでは遅刻ということになった。 面倒な遅刻理由の紙に定番の頭痛のため遅れたという理由を書き、私は職員室を後にした。 「亜優!!」 職員室を出ると、前方からチカチカとしたものが走ってきた。 「麻衣…」 私の目の前まで来た少女は、赤い。 赤の髪に黄色のメッシュ。