煌く夜に






「暴走族なら暴走族って名乗るのが恥ずかしくないくらいに体きちんと鍛えようよ」



私に襲い掛かってきた男たちは弱かった。

まぁ、弱いやつほど自分が強いって思ってんだよなぁ。



「お、おぉぉおお」




見ていた男たちから歓喜の声が上がる。




でも数秒後、ピタッとその声がやんだ。


そして、皆がペコペコと頭を下げている。




「…何事?」




振り返ると、さっきの3人が私の方へ歩いてきていた。



なんだよ、帰って良いんじゃねぇのかよ。