「お前が認めたら離してやる」 「だから違うっつってんでしょ!!」 「ガチで切れんぞ」 「あぁ良いわよ!!勝手に切れなさいよ!!」 ガチャンッ 龍希は近くにあった灰皿を壁に向かって投げた。 もちろん灰皿はあっけなく木っ端微塵に。 「あ~あ~」 大河さんがやれやれと言った表情で灰皿を拾いに行く。 何、コイツ…。 本当に切れちゃったよ…。 私が龍希を見上げると、 「もう一度聞く。お前は神崎亜優だな?」 威圧的に聞かれた。 ううん、確信って感じかも。