驚くのも無理はないだろう。 さっきまで私の上にいた少年は反対側のソファーの向こう側まで吹っ飛ばされて、横になっていたから。 咄嗟に防衛本能が出て、私は少年を足で蹴っ飛ばした。 そしたら、あんな向こうまで飛んでいってしまった。 「て、てめぇ…」 むくむくと少年が起き上がって怒りの色を見せる。 「な、何よ!?いきなり会った人に襲われたら蹴り飛ばすのが普通でしょ!!」 「お、襲われた!?」