私は今黒塗りのソファーに座っている。 その少年がいるのは反対側の黒いソファー。 だだっ広い空間にはソファー二つと長テーブルと冷蔵庫。 そして、私たちだけ。 ここは一体どこなんだろうと、キョロキョロしてみても手がかりになるようなものは何も見つからない。 お礼を言っても少年は黙ったままだし。 私は、もう帰っても良いんだろうか…。