「じゃあ、ついてきてもらおうか」 そう言って黄色のお兄様が伸ばしてきた腕をするりとかわした。 「汚い手で触るな」 バキッ その後に響いたのは耳を塞ぎたくなるような嫌な音。 でも、その音と奏でたのは他でもない私。 「…え?」 仲間の一人が吹き飛ばされ、思わず困惑の顔をしたお兄様に私は容赦しなかった。 ドカッ、バキッ その後裏路地には絶えず、嫌な音が響いていた。