「うああああ」 男は顔をくっしゃくしゃにして痛がっている。 「…俺に逆らったらこうなんだよ」 金髪の男はそう吐き捨てて西口の方へ逃げていった。 西口は東口とは違って活気がないところ。 光輝と大和には危ないから絶対に近づくなと言われてる所。 そんな西口へ逃げていった金髪の男は、危ない人間なんだろうか。 「お、覚えてろよ怜!!!!」 ありがちな負け犬の遠吠えをした10人の男共は、それぞれ足を引きずったり、怪我をおさえたりしながら逃げていった。