煌く夜に



―――――…


「ねえっ、昨日出たらしいよ」

「あ、知ってる知ってる!!」

「私も見た見た!!」



購買に向かうと、ちょっと派手な女子のグループがキャッキャと騒いでいた。


嫌でも耳に入ってくるくらいに大きな声に周りの人たちは少し鬱陶しそうな表情をする。



私もその中の一人だ。





「ってかバリかっけぇ!!」

「いや~、あれは惚れる!!」



彼女たちは一体何の話でそんなに盛り上がっているのだろうかと私は思いを巡らせる。