ある冬の日




ここにいる奴らは全員中学3年生。なのに進路希望は全員バラバラ。



私立、公立、就職……。



どの高校とかどの就職先とか、それぞれ最終的には自分自身で決めて、答えを出した。



そしてその答えに少しでも近づこうと全員、なにかしら悩んで苦しんで努力してるんだ。



同級生の奴らの話を聞いていると将来の夢もほんとにさまざまで、世の中にはいろんな奴がいるんだなと実感する。



みんな、違うんだ。



「優也、笛が鳴るまで1回もシャトルが落ちないようにしよーぜ!」



ネットに跳ね返されたシャトルを拾い上げたそいつは、教科担任が練習終了を知らせるために鳴らす笛の音が聞こえるまでの約3分間、ラリーを続けさせようぜとオレに提案してきた。



そう言ったこいつは、まだ正式に進路が決まっていない。



おいおい無理だろそんなの。3分っつたらカップ麺が出来上がるまでの時間じゃん。けっこう長いぜ、3分って。



一瞬そう思ったけど、こいつがそう提案した理由もわからなくはない。



つい最近までオレもそうだったから。