少し調子が悪いみたいだ。

どうも朝からの不幸続きがテンションを下げ

精神的にあたしを追い込んだと考えられる。

「うん、鼻血だけで済んで良かったわ。」

「まだ、分からないから安心しちゃ駄目よ。」

代わりにきたグレチャー相沢に鼻が折れてる

か分かんないから昼休みまた来いって言われて

氷の入った冷やしを貰った。

お昼には会議が終わるのだとか。

お昼までの授業は苦痛だった。

鼻に氷を当てすぎて真っ赤になり、

授業どころの話ではなく鼻が折れてるかも

しれないという恐怖と戦っていた。

「お前、さすがに可哀想なヤツだな。」

ほらよって慶詩にアイスを差し出された。

「笑いたければ笑えばいい・・・・」

その落ち込みと言ったら凄まじいものだった。

完全に心を閉ざしたあたしのハートはマイナス

120℃の冷凍世界へ旅立った。

「日和がネガティブになってる。」

サユが元気出しなよと言って頭を撫でてくれるも

あたしの心は旅立ったまま戻って来なかった。

「立花、化学の先生呼んでるぞ。」

※それでも、日和の暗さを知るのはごく一部です。

これでもすごい落ち込んでいる。

そして、教室を出ようとしたところで巨体を

前に吹き飛ばされた。

机に頭を打ちつけて意識を飛ばしそうになった。

次の授業の山壁先生はお相撲さんのような人で

先生の巨体に吹き飛ばされたのだ。

「あたしが死んだらどうか海に骨を・・・」

バタリと倒れるあたしにサユが心配そうに

駆け寄ってきて山壁先生に担がれて保健室に

運ばれたそうだ。

目を覚ましたら村田ティーチャーがお目覚め

ですかお嬢さんと言ってきた。

「鼻は折れてねぇから心配するな。」

目を瞬かせてムクッとベットから起きると

少しだけ頭痛がしてガクッと膝を落とした。