その次の日、兄ちゃんは初出勤をした。

兄ちゃんが起きれなかったら困るからと

4時には目を覚ましてアワアワ1人慌てた。

ラジオ体操でもやるかと3回ほどやった。

それでもまだ落ち着かなくて洗濯をした。

しばらく落ち着かなかったので、ヨガを

して心を落ちつかせたのだ。

朝ご飯を作っていたら兄ちゃんが寝ぼけ眼

でリビングにやってきた。

お、起きているっ!?

今、起こそうかと思ったのに。

まぁ、昨日もあたしのラジオ体操に付き合って

それから太極拳に付き合ってくれたのだから

起きれないことはないと思う。

どんぶりにご飯を盛ってお味噌汁を温めて

兄ちゃんの前に出した。

生卵と醤油も一緒にだ。

今日は納豆ではなく卵ご飯の日だ。

「兄ちゃん、弁当は中毒になると困るから

後で図書館に行く前に寄るね。」

確か、バス停が近くにあったんだよね。

家から結構離れてるからバス乗って行かないと

ちょっと厳しいかな。

まだ、夏だしあたしは暇だから後で兄ちゃんが

ちゃんと仕事をしているのか覗きに行くと言うのが

本当の理由だ。

「おー、ひーちゃんに任せる。」

図書館の方向に兄ちゃんの職場はある。

本当に3日坊主になられたら困るから

出来れば一週間は続けてくれると助かる。

兄ちゃんの寝癖を見ながら卵ご飯を口に

放り込んだ。

ペットショップっていうのはすごい兄ちゃん

にピッタリだとは思うんだよね。

下手したら兄ちゃんは動物とコミニュケーション

取れるほどだと信じている。

それから、兄ちゃんがご飯を食べ終わって支度

している間に食器を食洗機に並べた。

ジョセフィーヌが兄ちゃんに付いて行ったっきり

戻って来ない!?