早速練習開始することになった。

この競技先頭がかなり重要な役割を担っている。

先頭がバランスを崩すと全体にまで影響を

脅かすことになる。

先頭の速度に後ろが付いてくるのでスピードは

先頭次第というわけで先頭に選ばれた時点で

あたしはやる気の炎に包まれた。

「1、2、1、2」の掛け声がかなり重要にも

なってくる。

前は後ろの状況が把握出来ないから声だけが

頼りだったりする。

「ひよっち、凄過ぎるんだけど!!」

クルミちゃんに遅れたからジュース奢ると

言われてオレンジジュースを奢ってもらった。

サユはメロンソーダがいいと言った。

「本当に立花さんって何でも出来ちゃうから

羨ましいよ。」

そ、そんなに褒められると俄然やる気が出る。

「あんまり褒めてやらないでよ、この子すぐ

調子に乗るんだから。」

サユちゃん手厳しい。

休憩はこうやって座談会を開く。

あのチーム強くないかとか言いながら

戦略を立てるのだ。

「はーい、さゆっち一口頂戴。」

クルミちゃんのおねだりにはいとサユは

缶を差し出した。

「ひよっちも頂戴。」

クルミちゃんはめちゃくちゃフレンドリーだ。

間接ちゅーではないかということも気にせず

最初からこんな感じできた。

最初に間接ちゅーではないかと言ったら、

クルミちゃんと彩乃ちゃんが大爆笑で笑い転げていた。

酒井さんにも笑われたから何かが間違っていると

思ったのだ。

サユとはそういうの気にしない。

マコ君と田中でも気にしないかもしれない。

ただ、女の子にはとてもドキドキさせられる。

サユは長年の付き合いがなければ心臓が何個

あっても足りないが、クルミちゃんも彩乃ちゃんも

美人で、酒井さんも柔らかい雰囲気で女の子って

感じがするからドギマギするのだ。