「野村?」


「はい?」


途中、狭本《ハザモト》に呼ばれた。


「あのさ、一学期から好きだったんだ。」


「え…」


「お前が上風と付き合ってるのは、知ってる。でも好きなんだ。 俺じゃダメかな?」



そうは言っても…



いきなり手をつかまれた。


「俺、諦めないから。」



狭本とは友達だし…