「………で?」
平然を装ってみるもの
何だ…この女の数。
軽く15人はいるだろ…
しかも、コイツが中心。
すると、風磨が
「誰?知り合いなの?」
って聞いてきた。
「いや…この間屋上で」
知り合いってほどでもねぇけどな。
まぁ、なんつーか…顔見知り……か。
「うわあ~!!!噂の風磨くんだぁ~!!!」
桐谷が言った。
うっ噂!?
しかも目の輝きが……
てか、俺と会った時は変な態度で
風磨ん時はそれかよ…。
なんか、すげぇムカつく。
「ううう噂って何!?」
焦ったように風磨が言った。
風磨も案外、照れてるし…。
「学校1かっこいいっていうやつだよ!!!」
「「はっ!?」」
風磨とハモった…。
いや…自分がかっこいいって思っている
ってわけじゃないけど、
歩けば女子からキャーキャー言われるし
しかも、俺のファンクラブもあるらしい
から……
なんつーか……んまぁ、いいや!
多分、風磨も同じこと思ってる。
「何言ってんの、杏!!!この2人はI2だよ?
 陸斗くんも超カッコイいじゃん!!!」
…フォローか……苦笑;
まぁ、何でもいいけど。
「ええっ!?うそぉ!!…どーりであれだわ」
「…何だよ…“あれ”って」
「いっいやぁ~その…///」
焦ってる…
横で風磨はニヤけてるし。
…勘違いすんなよ…………。
「ととととりあえずっ!!!じゃあねっ」
「バイバーイっ!!!」
風磨はニコニコして手振ってるし。
ってか、やめろよ。脳殺キラースマイル。
鼻血吹いているし……。
(男女とわずな……)