俺は桐谷の顎をクイッと上げて
顔をこちらに向かせる。
…可愛い。
俺の好みの顔が、目の前に…!!!
目を潤ませて…
いつもにまして、可愛い…。
それから………
「んっ……り…くっ…あっ///」
俺は桐谷を
ゆっくり味わうように
ゆっくりキスした。
…俺のファーストキスがお前で良かった。
「…愛してる、杏。もう、ぜってぇ……
 離さねぇ。」
「っ!…ありがとっ…ふぇっ」
「何で、泣いてんだよ」
くしゃくしゃ
俺は杏の頭を撫でた
「…その撫で撫でも………
 私にしか、しないでね…?」
「あたりめぇだろ」
「…立花さんにもしないでね?」
あ~
って!!!
「見てたのか…!!?」
「うん…私、付き合ってるかと思ったし」