俺は……
少し成長出来たのかもしれない。
いっつも逃げてばっかで…
悲劇のヒロインぶって。
俺は一体何の努力をしたんだ。
…やっと、答えが見えた気がする。
待ってたら、ダメなんだ。
自分から……
行かないと。
俺は…大体分かる。
アイツのいる場所が。
俺は、そこに向かって
ひたすら走った。
ガラガラガラ
俺は思いっきりドアを開けた。
すると、そこにはやっぱり…
「ハアハァ…桐谷っ」
アイツがいた。
「っ…陸斗っ…?」
アイツは震えて泣いていた。
でも、今の俺には、そんなこと
どーでもよかった。