この世界は、3つの世界で構成されている。

1つは、『ここ』。下界と呼ばれる、人間の住む世界。


もう1つは、天界。神や天使と呼ばれる存在が住む世界。そして死んだ人間が辿り着く先でもある。人は、ここで次の『生』を待つ。

ちなみに、私は一応この天界に属する存在である。死神は死神でも一応、神に値するので。
しかし、仕事柄、私はほぼ下界に居る為、下界の者と言ってもいいだろう。



そして、もう1つ。それが魔界。魔王や悪魔と呼ばれる存在が住む世界。悪いイメージを持っている人間が多いだろうが、意外と気弱な者の集まりだったりする。中には下界を襲ってくるような悪の限りを尽くすような奴はいるが。



この3つの世界から成り立っている。



それぞれの世界は、独立した国家を持っているが、互いが不干渉という訳ではない。


しかし、下界の人間が天界に行くには死した者のみ。つまりは、死神である私が裁いた人間だけが天界に行ける。

天界と魔界に関しては、相反する存在の住む、対極の世界である為か、交流はまったくないと言っても過言ではない。


また、天界は下界に過度の干渉をしてはいけないとされている。


魔界と下界に関しては、基本自由に出入りできる。だが、下界の人間は魔界に滅多に寄り付かない。

ちなみに、下界には魔法使いやエルフなど、人間以外にも様々な種族が住んでいる。