夏休みが明けて何日か経った日のこと。

いつもはギリギリに来る親友、奏美(かなみ)が珍しく
早く来ていた。

「珍しく早いじゃん!!何かあった??」
少しバカにするように私が言うと、
奏美は満面の笑みで
「なんか三浦クン別れちゃったらしいよ!!!!」
「マヂで!?ドンマイじゃん」
とは言いながらも心の中ではメッチャクチャ喜んでる♪♪
奏美には三浦のことが好きってことは言ってない。
ケド奏美はそういう情報を誰よりも早く知っている。
誰と誰が付き合い始めたトカ誰と誰が別れたトカ…
しかも、結構細かいところまで知ってて間違っていない。
スゴク不思議な子。

「でもなんで別れちゃったの??」
「なんか三浦が全然デートしてくれないからあみかちゃんが嫌になっちゃったんだって!!」
あみかっていうのは三浦と付き合っていた子。
結構わがままらしい。
「そうなんだ-。ってかそんなんだったら付き合わない方が良かったんじゃんね!?」

「っーかバスケ部結構大変なんだから軽く言うーなっつーの!!」
少しの怒りと喜びが一気にこみ上げてきた。
「どうした??そんな熱くなっちゃって…笑)」
こんどは少し私がバカにされた。
「別に熱くなんかなってないしぃ」