カランカラン

「行って来ます」

私は、靴のかかとを踏みながら玄関を出た。


「キャハハハッ!」

ビクッ!!

な・・・んだ、違う人達か・・・。

びっ・・・くりした、麻友達かと思った。

―伊田麻友。クラスのリーダー的存在。
私をいじめている・・・張本人。

元は同じグループだった。でもそのグループでも私は下だった。

麻友に言いたいことなんて言えない。逆らうなんて
怖くて出来なかった。

だから私は嫌われないように努力した。なのに―・・・。

じわっ

「・・・っ」

辛い。怖い。死にたい。

でも、相談できる人なんていなかった。