ピピピピ───


カチッ


時計を見ると6時ちょっと前。


私はつってあった制服を着て


カバンを持って階段を降りる


そして台所に行きいつものように



食パンをレンジにいれ


焼けた食パンをお皿にならべていく


「おはよう」

「お父さん、おはよう
今日も出張?」

私は台所にはいってきた


お父さんに問いかけた


「ぁあ、あさってには帰るから」


「うん」

するとお母さんも現れた


「おはよう、夕奈
今日、会社のお得意様と宴会が
あって帰れないの」

「そうなんだ」


「だから夕飯とか自分でしてね」


「うん、わかった」


言われなくてもわかってるよ


いつものことなんだから


「ごめんな、夕奈いつも一人にさして」

「ううん、平気だよ」


私はにこっと笑った。


平気だもん



自分のことはちゃんとできるもん




私は自分の食パンをむしゃむしゃっと


食べて、


「いってきまーす」


そぅいって家を出た


バスに乗って40分。


学校についた。


教室に入って自分の席にいく。


「おはよう、ここちゃん」

「ぁ、おはよう、夕奈ちゃん」

「おはよう、咲ちゃんと
まこちゃん」

「おはよう」「おはよう」

私は席にいくあいだにすれちがった


女の子に挨拶をする。


私もだいぶ友達ができて


ほっとしてる。



そして席に着いた。


隣の席はまだ何もない。


席で教科書やらかばんなどを整理していると


「おはよう、夕奈ちゃん」

「おはよう、未亜ちゃんっ」


私はその女の子を見ると笑顔になった


その女の子は眞鍋未亜(マナベミア)


私の前の席で最初にすごく仲が


よくなった友達。


目がクリクリでぱっちりな


二重まぶた。


しかも細くてめっちゃかわいい!

















外見だけじゃなくて


性格もおっとりしてて


私が男だったら付き合いたい


女の子ナンバーワン!!


「ねぇ、夕奈ちゃん」

未亜ちゃんがこちらを向いた

「ん、なんだい??」

「社会のプリントやったー?」

「うん、やりましたぜ」

「見せて見せてっ」

未亜ちゃんは手をあわせて


お願いしてきた


「いいょっ」


未亜ちゃんのためになるのなら

そんなことしなくたって


なんだって見せますたい!


私が未亜ちゃんにプリントを


渡しているときいきなり教室じゅうの


女子がざわざわいいだした


あ、来たっ


私の心もざわざわしてきた


そして今、教室に入ってきた


男の子が私の隣の席に座る


私はその男の子に向かって

手を上げた。


もう、学校が始まって数週間。


だいぶ、慣れたもんねー本川くんにも慣れたもんねー。