そう言ってドレッサーの前に座らされた お姉ちゃんはクローゼットの中に頭を突っ込んで、服を次から次へ放り出していく 「お姉ちゃん、なんで下着も出してるの…」 頭に降ってきたお姉ちゃんの下着を振り払いながら、お姉ちゃんの後ろ姿を見つめた 「よっし!りぃちゃん、これに着替えて〜」 「………その前に顔洗ってきてもいい?」 「…逃げないでね?」 「………うん」 鋭いな…お姉ちゃん… 伊達に十五年以上、私のお姉ちゃんやってるだけのことはある 顔洗いに行くのに乗じて部屋に戻ろうかと思ったのに……