「ほんとはねー、リーちゃんのだけ特別可愛いのを私が作ろうとしたんだけど、先生に止められちゃってさぁ……」
(…先生、ありがとうございます…お姉ちゃんを止めてくれて)
しょんぼりしているお姉ちゃんの頭を撫でながら、学校の先生方に文字通り、心から感謝した
いつまでもお姉ちゃんに構っているわけにもいかず、魅里たちとお姉ちゃんに一旦別れを告げて、案内板を頼りに講堂に向かった
―――――……
「えーっ、リーコと隣がよかったぁ!」
「我慢しなさい、魅里」
「じゃあせめて近くがよかった!」
「しょうがないよ、名前の順番的に」


