「コトは、告白できなかったこと、後悔してる?」


「うん。・・・してる、ものすごく。」


涙を抑えようとしたけれど、今度は抑えることができなかった。涙声でミィの質問に答える。


まあ、その涙は、次のミィの言葉で一瞬にして引いてしまうのだけれど。


「じゃあ、さ・・・私が魔法使ってあげよっか?」


ふと、成瀬君のお母さんが言ってた言葉を思い出す。


『自分1人だけでは絶対に幸せになれない。』

『1人でどうしようもない時は魔女を探しなさい。』


こんな近くに私の『魔女』が・・・いた。魔女がいるということは、物語はまだ終わらないということ。

どうやら、私の物語はまだまだ続くらしい。