約束の花冠



私はおずおずと聞いた。
違かったときのタメに、枕を投げる準備をして・・・


すると、彼はゆっくり口をあけた。



ドキドキドキ・・・


「・・・・久しぶり、美優」


__その笑顔は要そのものだった。


「~~っ要」


久しぶりに会った嬉しさと
いきなり現れた要に驚きと

二つの感情に私は揺れながらも要を見る。



・・・うん、やっぱり要だ。

昔と、全然変わってない。



何を考えてるかわからないうるうるした瞳に
綺麗な黒髪。


背・・・大きくなったな。



と、私はまじまじと要の顔を見つめてた。

・・・ら.


うん、私が甘かった。


要はニィと口をあげると


「何?そんなに俺の顔みて・・・・惚れた?」

なんて言って来たのだ。



ダメだこいつ、俺様なとこも変わってない。



「はぁ・・・なわけあるかボケッ!!」


なんて言っても要は「へいへい」と軽く返事をするばっか。



むぅ~・・・・


今も昔も、やっぱ要のイジワルっぷりには勝てないみたい・・・・。





・・・・ってゆーかアレ?
要もいるってことは・・・



「ねー要ー」

「ん?」


「ね、要もいるってことは日向も・・・・いるの?」



___小野 日向・・・・

仲良かった、もう一人の男の子。