++++++++++ 「………鈴」 名前を呼ばれた時、私の時間が動き出した。 どれくらいそうしていたか、わからないけど… 二人だけの甘い時間がゆっくりと、でも急ぎ足で流れて行ってしまったことに気付く。 「―――行こうか」