「絢」

「もぉっ、何なの~っ?!//////」


突然の俺の行動に動揺する絢。

羞恥で顔を赤らめ、耳まで真っ赤に染めた。


「胸、デカくなってるぞ」

「え?……そんなわけないよっ」

「いや、確実に大きくなってるって」

「何で言い切れんの?今朝と何ら変わってないよ?」

「直に触って確かめたんだから」

「………」


こういうことって、本人は気付き辛いもんじゃねぇの?

だって、毎日自分の胸を風呂場で見てても

サイズ感分かるもんなのか?

俺だから分かることもあるだろ。


絢は俺がさっきしたみたいに

直に触って確かめてる。


「……分からない、ってか、変わってないように思うけど」

「んじゃあ、自宅に帰ったら測ってみろ」

「………」


半信半疑の絢は、母親から再コールされてキッチンへと下りて行った。


静まり返る室内。

自分の手のひらを見つめて、感触を思い返す。

……確実に手応え感じたんだけど。


まっ、どうでもいいか。