言いたい事は全部ぶちまけて。

俺らは絢の部屋に移動した。


「あ、あの……」

「何」

「ぅっ……」


俺の声のトーンで、委縮する絢。

当然だろ。

俺、まだ、怒り治まってねぇし。

つーか、『たっちゃん』と『やっくん』兄弟の

売られた喧嘩を買うのはどこ行きゃあいいんだ?!


何もせずにそのまま流せねぇっての。

また仕掛けて来るかもしれねぇじゃん。


「慧くん……ありがと」

「……ん」

「ごめんね………変な気遣わせちゃって」

「隙がありすぎんだよっ、自覚しろ」

「う゛っ……」

「それと、さっき言ったの、本気だから」

「えっ//////」

「遊びで手出したわけじゃねぇし」

「//////」

「だから、他の男に触らせんな」

「っ///////はい//////」

「ん」


自分が座ってる隣りを軽く叩く。

絢は遠慮がちに隣りに腰を下ろした。

そんな彼女を余すことなく抱き締める。


さっきは泣き崩れてたから仕方なくハグしたけど。

ちゃんと全身で絢を感じたい。

このぬくもりは俺だけのものだから。