「3年生に進級してから今日までに、……何人の人から告白された?」

「は?………いきなり、何?」

「いいから、答えてよ」

「………6人くらい?」

「ろっ……く、人……」

「絢だって、この間告られてたじゃん。それにアイツもカウントしたら、俺より多いだろ」

「やっくんはカウントするうちにも入らないよ」

「っ……、絢さぁ……その、『やっくん』っての、やめねぇ?」

「え?」

「俺が、『みーちゃん』とか『のんちゃん』とか口にしたら、やじゃね?」

「ッ?!やだよっ」

「俺だって、やなんだってばっ」

「………あ、うん」

「分かれば、よろしい」


片眉がぴくっと上がっていた彼が、

優しく頭を撫でてくれた。


そう言われればそうかも。

うん、そうだよね。


「慧くん」

「ん?」

「絢の夏休み丸ごと慧くんにあげるから、慧くんの夏休み、絢にちょーだいね?!」

「っ/////……何、それ//////」

「1日たりとも、他の子の予定を入れないように完全予約しとこうと思って」

「//////」


口元を手で覆った彼。

照れたようで、あからさまに視線を逸らした。

そんな彼の頬にチュッとキスして。


「んッ?!//////」


どこの誰だか知らないけど。

1秒たりとも貸したりしないんだからっっっ!!