夕食の豆乳鍋を慧くんママと慧くんと私の3人で囲って。
出張中の慧くんパパとテレビ電話で少し話して。
次のお泊りの時は、慧くんパパがいる時に~という話の流れになって。
『次』があるんだぁと、嬉しくなったり。
慧くんママのご友人から届いたというメロンゼリーを頬張って。
楽しい夕食があっという間に過ぎ去ってしまった。
「慧、先にお風呂入って来て~」
「……ん」
「いってらっしゃい」
リビングで慧くんママと一緒に彼に手を振ると、
彼はチラッと視線をこちらに向けてからリビングを後にした。
彼がいなくなったリビングで、
彼と彼のお兄さんの小さい頃のビデオ動画を楽しんで。
彼はやっぱり、幼い時からイケメンだった。
やんちゃなお兄さんに比べて、表情が乏しいけれど。
慧くんママ曰く、昔から物分かりのいい落ち着いた子らしい。
長男気質の我が儘な兄に対して、
常に冷静且つ客観的に捉えられる子に育ったのだとか。
「あっ、アルバムも見る?」
「見たいですっ!!」
「じゃあ、ちょっと待っててね~♪」



